髪の毛が燃えると臭いのはなぜ?

人間の髪の毛はその99%がタンパク質で、主に皮膚などに存在するケラチンという物質で出来ています。

もちろん、髪の毛を食べても栄養素として分解できないので、プロテインサプリメントの代わりにはなりません。

しかし管理人のようにオッサンに両足を突っ込んでいる年齢の人間にとっては、ある意味とても重要なタンパク質でもあります(笑)。

さて、髪の毛は体の一部ではあっても、それ自体が代謝をしている訳ではありません。

血管が通っていないから切っても血が出ないし、痛みを感じることも無いのです。

髪の毛

そんな鈍感な髪の毛は、よく何かに巻き込まれたり、うっかり燃やされてしまうという不遇な目に遭いやすい存在でもあります。

この日記をご覧のあなたも、花火で遊んでいるとき、料理をしている時などに一度くらいは髪の毛を燃やしてしまったことがあるのではないでしょうか?

そして、髪の毛が燃えると、単に「焦げ臭い」という表現だけでは足りないような、何とも鼻を突く嫌~な臭いが発生します。

肉や魚だってタンパク質で出来てはいますが、少なくとも「上手に焼けましたー!」というレベルで火を通せば、嫌な臭いなど発生しません。

いや、それどころか「こんがり肉」の香りは人を惹きつけ、食欲をそそるとても良い芳醇な香りです。
人気ゲーム「モンスターハンター」ではスタミナだって大幅にアップします(笑)。

それなら、なぜ髪の毛は焦げるとあんなに臭いのか?

実はその理由は、髪の毛を構成するアミノ酸の成分にあるようです。

髪の毛を構成するタンパク質は、硫黄をたくさん含んでいるため、加熱すると刺激臭をもたらす二酸化硫黄、別名でいうところの亜硫酸ガスが発生します。

これは嫌な臭いだけでなく、空気中の濃度が高くなると毒性もある危険な存在であり、実を言うと火山性のガスなんかに含まれる「嫌な臭い」の元もこの亜硫酸ガスです。

ちょっと髪の毛が焦げたくらいなら亜硫酸ガス中毒になるとは考えにくいですが、ヘアーアイロンなんかを使って髪の毛をセットする方は十分にご注意ください。

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