食品の成分はどうやって測る?

最近はレストランなどのメニュー表示にはカロリーが表示されていることが当たり前。

以前に「タンパク質表示をお願い」という記事に書いたように、外食の時のメニューにタンパク質量まで載っている場合はあまり無いかもしれません。

ですが、スーパーやコンビニで売られているお弁当やサンドイッチには、糖質・タンパク質・脂質というような成分の量まで表示してある事が珍しくなくなりました。

ところで、この成分表示ですが、どうやってその数値を出しているかご存知でしょうか?

普通に考えると使っている材料、例えばホットドッグなら使ったソーセージが何グラム、パンが何グラムというように足していけば全ての栄養素の量が計算できると思うでしょう。

確かにその方法でもそれぞれの栄養素の大体の量はわかりますが、残念ながら調理法によっては誤差も大きくなってしまいます。

例えば、焼肉弁当などを作る場合、調理をしているときに肉から脂が染み出したりして、材料の段階で各栄養素の量と、料理が出来上がった時の栄養素の量には差が出てきます。

食材を煮る料理などについても同じで、調理するステップで出た煮汁に含まれている栄養が全てお弁当の容器に入るわけではありませんから、やっぱりここでも誤差が出てしまいます。

それなら、どうするか?

食品分析とホモジナイザー

実際にお弁当や料理などの成分を測定する時はお弁当なら容器の中身を全て、料理ならお皿にのっているものを全てホモジナイザーという装置(特殊なミキサーのようなもの)に入れて中身をドロドロになるまで細かくします。

そして、その均一になったドロドロの一部を採取して、糖質・脂質・タンパク質などの定量試験(量を正確に測る化学実験)を行います。

そして最後に元の重量に計算しなおして全体の栄養素の量を測定する・・・というのが一般的な栄養素量の測定法となっているそうです。

成分表示なんて栄養に気を使っていない人にとってはどうでもいい数値なのかもしれませんが、実はけっこうな手間とお金がかかっているものなんです。

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