「食」の未来を予想してみる

先日テレビを見ていて「野菜ソムリエ」なるものがあるということを知りました。

要はワインに精通しているなソムリエのように、色々な野菜と果物の調理方法や、味、栄養価などに関する知識を認定する資格があるんだとか。

野菜ソムリエというのはいわゆる通称で、正しくはベジタブル&フルーツマイスターとか言うらしいですが、こういった資格が注目されるのも食に対しての関心が高まって来ている証拠なんでしょう。

ただ、これからの未来、食物に関しては自然に取れる物や古くから行われてきた品種改良のような手段だけでなく、もっと革新的な方法が重要になってくると思います。

それは、以前に「進化する合成肉」の記事で書いた合成肉や、研究が進みつつある体に吸収されない脂肪など、人の手によって設計される食品という分野です。

今までは「自然の恵み」なんて言うくらいで、既に自然にあるものを食べるか、あるいはそれを工夫して加工したり、分解して姿を変えてから食べるという方法が主でした。

しかし、試験管の中で合成される合成肉や人工の脂肪分は、根本的なレベルから人にとって都合の良いように作り上げられた「オーダーメイド食品」と呼べるようなものです。

合成肉

今はまだ遺伝子組み換え食品や人工合成された栄養に対して抵抗がある人も多いとは思います。

ですが、いずれは他の科学技術と同様に、みんながそれを当たり前のものとして受け入れて「無くてはならない」と思うようになるでしょう。

そしてこの分野がどんどん発達していけば、今は「ステーキ1人前で数万円!」というくらいの和牛霜降り肉がファストフード並みの値段で買えるかもしれません。

夕食後にポテトチップスを2~3袋くらい平らげても全く太らない、というように、美食家にとっては夢のような世界が実現したら、きっと肥満の問題も改善されるでしょう。

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