タンパク質をCGで書いてみる

当サイトではタンパク質やアミノ酸のことをよく記事にしているので、タンパク質というのはアミノ酸がつながってできている物質であるということは多くの人が知っていると思います。

しかし、分子レベルでどんな風にアミノ酸がタンパク質になっているか?ということについては、あまり馴染みがないことでしょう。

「そんな事知って何になるの?」
と思うかもしれません。それはその通り。全くその通りです(笑)。

よほど専門的に生化学とか栄養学を勉強するという場合以外は、全く知らなくても何の問題も無い知識ですからね。

でも、プロテインマニアというからには、一度くらいタンパク質の分子構造を見ておくのもまた一興ということで、アミノ酸が連なってタンパク質になっている様子をCGで書いてみることにしました。

さて、まずはアミノ酸を一つの球として、これが「ペプチド結合」と呼ばれる科学結合で鎖状に連なって行きます。アミノ酸分子を球で書くと、なんだかお風呂の栓をつなぐチェーンのような感じです。

 ペプチド結合

つぎにこのアミノ酸チェーンが、「αへリックス」というバネのような構造と、「βへリックス」という平べったい板のような構造を作ります。

αへリックスとβへリックス

ちなみにヘリックスというのは「らせん」とか「巻き線」という意味だそうです。

で、さらにこの2つの構造が結合して、複雑な3次元の構造を作って行きます。
これはタンパク質の3次構造と呼ばれていて、紐っぽいところがαへリックス、平べったいところがβヘリックスです。

タンパク質の3次構造

さらに、この3次構造を持った分子が集まって、より複雑なタンパク質となって行きます。
これがタンパク質の4次構造と呼ばれるものです。

タンパク質の4次構造

どうでしょうか?

我々が普段食べているタンパク質は、ミクロの世界ではこんな風にとても複雑な構造をしています。
そして、タンパク質によって立体的な形が違い、性質も異なってくるわけです。

20種類くらいしかないアミノ酸から多種多様なタンパク質が作られる秘密の一つが、なんとなく分かったような気がしませんか?

え?このCGを描くのにかかった時間ですか?たったの4時間程度ですよ・・・。

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