
プロテインで粉モノを作ってみた
管理人は1990年代より色々なプロテインに出会ってきたことは『私的プロテインの歴史』に書きましたが、今と違って昔は不味いプロテインをどうやって飲み下そうかと色々な工夫をしたものです。
ある時に購入したプロテインは「水や牛乳にに溶かして」なんてパッケージに書いてあるものの、これが溶けない。
お店の人が家を訪ねてきて、
「すみませんお客様、間違えてプロテインの袋に小麦粉を詰めてお渡ししてしまいまして・・・。」
と言ったら、
「ですよね~!そうだと思ったんですよ。」
という会話が成立してしまいそうなくらい溶けない。
飲み物に混ぜて振ったら、多少飲み物が濁るだけで、粉末のほとんどは容器の下に沈殿している状態。飲んでみると咳が止まらないくらいの粉っぽさ。
そこで管理人はパッケージにシレっと書いてある「料理にも使えます」という言葉を信じてみることにしたのです。
そもそもこのプロテインなるものは、「飲み物」じゃなくて「食べ物」と扱うべきなんじゃないだろうか?・・・そうだ!そうに違いない。
きっと小麦粉と同じなんだ。だから粉っぽいんじゃないか。
きっと料理すれば美味しく食べられるはずだ!
半ば「お金を払って買ってきたプロテインが激マズだった」という事実から目をそらすためのこじつけもありましたが、とりあえずそう考えて早速料理に使ってみることにしました。
用意したのはその不味いプロテインと卵。
そう、現在有力とされている「小麦粉」説に基づいて、いわゆる「粉モノ」というコンセプトでプロテインと卵を混ぜて、それを焼いてみようと考えついたわけです。
卵をボウルに割ってプロテインの粉を投入!混ぜていくと水や牛乳の場合と違って卵とプロテインはよく絡み合い、程よい「生地」状のものが出来上がりました。いやはや卵の力は偉大です。
その「生地」を熱したフライパンに広げて、加熱すること数分。
何とも食欲をそそらない、くすんだ黄色の「何か」が完成したのです。
とりあえず、文字通り正味の味を確かめようと口に入れてみると、
「ぐはっ!」
出来上がった「何か」は大豆の匂いと粉っぽさ匂いと卵の食感が絶妙に溶け合った、なんとも形容しがたいシロモノでした。
結局その「何か」もプロテインもゴミ箱行きという悲しい顛末を迎えたのですが、水に溶かしても美味しいプロテインが簡単に手に入る今では、若かりし頃の良い思い出となっています。
(管理人へのご連絡は不要です)