顆粒プロテインと粉末プロテイン

色々なホエイプロテインを飲んでいると、味や香り以外にも違いがあることに気づきます。

その一つがプロテインの粒の大きさです。

同じ粉末タイプのプロテインだとしても、小麦粉のように細かい粉末から、よ~く見ると肉眼で粒が確認できるような顆粒状のものがあったりするわけです。

というわけで今回は、この「プロテインの粒子の大きさ」について書いてみることにしましょう。

なお、ここから先は話を分かりやすくするため、小麦粉のように細かーい粒の方を「粉末」もうすこし大きな粒になっている方を「顆粒」と呼ぶことにします。

プロテインの造粒処理

実は一般的なホエイパウダーは、原料の時点では細かい粉末状態であることがほとんどです。

なので、顆粒状になっているプロテインは、これを造粒処理という加工によって粒状の顆粒にしているわけです。

プロテインの造粒処理

粉末プロテインの長所と短所

造粒処理にも色々なパターンがありますが、その過程では乾燥させるために熱を加えたり、粒をつくるために圧力をかけたりする必要があります。

そのため一部のメーカーでは、造粒することがタンパク質の熱変性につながる可能性があるとして、品質維持のために造粒しないで、つまり粉末のまま製品化しているんだそうです。

また、造粒工程を入れれば、その手間の分だけプロテインの原価も高くなります。

そこで、高品質なプロテインを安価で提供するために、造粒なしでプロテインを作っているメーカーもあります。

ただし、細かい粉末のプロテインには、容器を開けた時に飛び散りやすいとか、粉末が飲み物に浮いてしまって混ぜにくかったりする場合もあります。

顆粒プロテインの長所と短所

逆に顆粒プロテインには、細かい粉末よりもスプーンなどで扱いやすく、飛び散りにくいのが長所です。

上の粉末プロテインの説明だけを読むと、、
「品質のことを考えたら、多少扱いやすく立って熱によって変質してい可能性のある顆粒プロテインはNGなんじゃない?」
と思う人もいるかもしれません。

しかし、当サイトとしては、仮に成分に影響があったとしても、その程度は非常に小さいと考えています。

なぜなら、もしプロテインの性質が大きく変わっていれば、そもそも飲み物に溶けにくくなるなどの影響が出るはずだからです。
※熱変性に関しては、「タンパク質の変性について」のページを参考にしてください。

また、熱変性が起こっていたとしても、タンパク質が体に吸収されなくなるわけではありません。

吸収速度が少し落ちるだけなので、最終的にはきちんと筋肉の材料になってくれます。

肉や卵だって加熱して食べるわけですから、それと同じです。

どっちを選ぶべき?

粉末タイプと顆粒タイプ、どっちが優れているのか?

結局のところ、両者の効果に差があるというはっきりしたデータはないので、どちらを選ぶべきかは考え方によるでしょう。

「少しでも品質に影響しそうな加工がされているプロテインは嫌だ!」
というなら細かい粉末を。

「目に見えて効果が変わらないなら、扱いやすい方がいいでしょ。」
と思うなら顆粒タイプを。

値段や味などとも相談して、自分にあったプロテインを選ぶのが正解なんだと思います。

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