きな粉でタンパク質補給

わざわざ解説の必要は無いかも知れませんが、きな粉というのは大豆をひいて(細かい粉末にして)作った粉です。

大豆食品がタンパク質補給に利用出来るなら、大豆そのままのきな粉も使えるんじゃないの?と思うことでしょう。

というわけで、きな粉に含まれる栄養素と「タンパク質源として使えるか?」ということを考えてみることにします。

きな粉の栄養素

まずはじめに、きな粉の成分を確認します。

他の食品の場合はいくつか種類がありましたが、きな粉の場合は基本的に一種類なので、比較しやすい棒グラフではなく、成分比が分かりやすい円グラフにしてみました。

一応、きな粉にも皮付きと皮なしという区別はありますが、成分に大きな差はないため、皮なしのデータを使っています。

その成分比を見てみると・・・

きな粉の栄養素

やはり、かなりの高タンパク質食品であることがよく分かりますね。
40%近いタンパク質含有量は、一部のプロテインとあまり変わらない数値です。

アミノ酸スコアが70程度とはいえ、天然の食品でこれだけ高タンパク質なのは素晴らしい^^。

糖質や脂肪分がやや多い感じもしますが、人体に必要な栄養素の割合を基準に考えると、かなり優秀な成分比です。

参考ページ:『糖質・タンパク質・脂質の理想割合』

また、含まれる脂肪が植物性なので、低脂肪食品ではないとしても「体に脂肪が付きにくい」タイプの食品だと言えます。

プロテインの代わりになる?

しかし、残念ながら「筋肉をつけて体をデカくしたいんだ!」という人がきな粉をプロテインの代わりにするのは、ちょっと難しいと思います。

大豆タンパクのアミノ酸スコアは70程度。
つまり、ホエイプロテインよりも3割以上多めに摂る必要があります。
(追記:最近のアミノ酸スコアの算定法では、大豆のアミノ酸スコアを100としている場合もあります)

そうすると、30gのタンパク質を摂るには100g以上のきな粉を飲まなければならないですから、さすがに一緒に含まれる他の栄養素がジャマになってくるでしょう。

ただ、タンパク質含有量の低いプロテインをダイエットのための「置き換え食品」として利用しているような場合は、きな粉シェイクなどを飲んで普通の食事を減らせば、安上がりなダイエット食品になってくれるはずです。
(味の保証はできませんが・・・)

料理の材料としてのきな粉

お菓子などを作って食べる機会がある人は、小麦粉の代わりとして、または小麦粉に大豆を混ぜて材料にするという手もあります。

小麦粉は全体の大部分75%くらいが糖質で、タンパク質は10%くらいしか含んでいません。

これに対して、大豆は糖質の割合が30くらい。しかも37%ものタンパク質を含んでいます。

つまり小麦粉よりは大豆の方が、ダイエットには適した食品なのです。

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