ゼラチンタンパク質活用法
タンパク質を補給する食品は肉類に大豆、卵や乳製品など色々な種類があります。
しかし、ゼラチンはタンパク質系の食品の中でも、特に重量あたりのタンパク質の割合が飛びぬけて高いのです。
というわけで今回は、ゼラチンを利用して効率良くタンパク質を補給する方法を紹介してみたいと思います。
ゼラチンのタンパク質量
まず最初に、ゼラチンの成分を詳しく見てみましょう。
グラフを見れば分かるとおり、約90%という驚異のタンパク質含有率!プロテインも真っ青です。
しかも炭水化物を全く含んでおらず、脂肪分もほぼゼロに近い値(数値としては0.3%)となっています。
牛肉や豚肉、鶏肉などが多くても25%程度のタンパク質含有量であることを考えると、ゼラチンがいかに高タンパク質な食品であるかが分かるでしょう。
ゼラチンの長所と短所
次に、ゼラチンの長所と短所について解説します。
ゼラチンの長所
まず、ゼラチンの長所の一つが、値段が安いという事です。
1kg入りのゼラチンなら、安いところでは2500円くらいで買えますから、タンパク質1gあたりの値段は2.8円くらい。
『肉体改造研究所(筋トレ&ダイエット』の『一番安いタンパク質源は?』で計算した粉末のプロテインのタンパク質コストが質1gあたり4~5円であることを考えると、かなり割安です。
安売りで卵や鶏肉を買うよりはお金がかかりますが、精製された食品としてはかなりお買い得と言えるでしょう。
また、ゼラチンは肉や卵などの生鮮食品と違って年単位での保存が可能なので、買い置きしておいても簡単に腐ってしまう事はありません。
さらに、ゼラチンはお湯などに溶かしてしまえば無味無臭、つまり味や臭いが無いのです。
鍋物などに溶かせば料理の味を変えずに食べることも可能です。
この性質を持っているので、プロテインが苦手!という人にとっては、特に便利なのではないでしょうか。
ゼラチンの短所
ゼラチンの一番大きな短所は、なんと言っても必須アミノ酸の一つであるトリプトファンを全く含んでいないということです。
「それじゃあ意味無いだろう」と思うかもしれませんが、そんな事はありません。
足りないのがトリプトファンだけであれば、トリプトファンを含む他の食品を食べて補給する事もできるからです。
つまりは「アミノ酸スコアの合体技」に書いた方法を応用するわけです。
例えば小麦粉をはじめとする穀物や白米、ゴマ、のりなどにも一定量のトリプトファンは含まれています。
残念ながら、アミノ酸スコアが100であるプロテインサプリメントのように、タンパク質を補給するメインのアイテムとしては使えないかもしれません。
それでも普段の食事に加えたりすれば、食事から摂るタンパク質の栄養価を高くすることができるはずです。
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