タンパク質吸収に重要なビタミン

ビタミンは体の色々な化学反応に関わる重要な物質ですが、それぞれがどのような働きをしているかについて詳しく知っている人はあまりいないと思います。

そこで今回は、ビタミンの中でも特にタンパク質の吸収や体内での利用と関係の深い2つについて、簡単にまとめてみましょう。

ビタミンC

ビタミンC

ビタミンの中でも最もポピュラー(?)とも言えるビタミンC。
よく食品のキャッチコピーなんかには、「レモン○○個分のビタミンC!」なんて書いてあったりもしますので、ほとんどの人はその名前を知っているでしょう。

ビタミンCは人間の体内でアミノ酸の合成や、結合組織を構成するコラーゲンというタンパク質の合成に必要になります。

コラーゲンは腱や骨格など、筋肉を支える組織を構成していて、全身の30%くらいはこのコラーゲンであるとも言われている非常に重要な物質です。

なので、ビタミンCが足りないと体のタンパク質合成能力が落ちる→筋力・体力・免疫力が低下するという非常に困った状態になるのです。

しかも、ビタミンCは人間の体内では合成できないため、必ず食事やサプリメントなどから補給する必要があります。

ただし、食品パッケージの成分表にビタミンCが記載されていたとしても、それが酸化防止剤として添加されている場合、食べる時にはほとんどビタミンCとしての効果がなくなっている事も多いので注意してください。

ビタミンCを多く含む食品

ビタミンCを多く含む食品には主に以下のようなものがあります。
(※全て100gあたりのビタミンC量を表示)

ビタミンC

食品名
ビタミンC量
280mg
ネーブルオレンジ240mg
ブロッコリー160mg
イチゴ80mg
夏みかん40mg

ビタミンB

ビタミンB

ビタミンBにはB1・B2・B6・B12など色々な種類があり、これらはひとくくりに「ビタミンB群」と呼ばれています。

ビタミンB群はタンパク質の分解に関与していて、その中でも特にビタミンB6に分類される物質は、食事やサプリメントとして体に入ってきたタンパク質を、体内で利用できるアミノ酸に分解する反応に必要な物質です。

なので、ビタミンB群が足りないとタンパク質が分解できない→せっかく飲んだプロテインが無駄になるという事が起こりうるわけです(涙)。

一応、人間の腸内細菌の中にはビタミンB6を合成できるバクテリアが存在するので、普通に生活している分には不足する可能性は低いという意見もあります。

しかし、ハードに体を鍛えていてタンパク質摂取量を増やしている人は、念のため食事やサプリメントからも意識的に摂っておいた方がいいでしょう。

ビタミンB6を多く含む食品

タンパク質の利用に特に重要と考えられる、ビタミンB6を多く含む食品は以下のとおりです。
(※全て100gあたりのビタミンB6量を表示)

ビタミンB6を多く含む食品

食品名
ビタミンB6量
ミナミマグロ1.08mg
鶏胸肉1.06mg
牛レバー0.89mg
カツオ0.87mg
ジャガイモ0.24mg
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