高齢化時代のプロテイン利用法

「私的プロテインの歴史」にも書いたように、その昔プロテインはマニア専用のアイテムでした。

というより、マニアでさえ敬遠するくらいストイックというか、栄養補給以外のことはまるで考えられていなかった感じです。

しかし今は違います。

特にホエイプロテインが登場してからというもの、プロテインの味は格段に向上し、多くの人に飲まれるようになりました。

最近ではプロテインダイエットなるものが登場し、女性もプロテインを飲むことが珍しくなくなってきているほどです。

水に溶けて完全に透明になるプロテインなんて、20年前はいったい誰が想像したでしょう?

本当に技術の進歩には驚かされます。

そして、今後もさらにプロテインは進化していくでしょう。

今よりももっといろいろな味、色々な食感のプロテイン関連製品が発売され、人々の間に浸透していくことと思います。

そこで、ちょっと考えてみました。

日本はこれからどんどん、高齢化社会になって行きます。

そこで今後プロテインは、「介護食」の分野に参入して行ってはどうかと思うのです。

介護

一般的に、タンパク質をメインとした食品は消化が大変という特長があります。

肉などは特に分解されにくいですし、卵や魚、大豆などのタンパク質も、ご飯やパンにくらべれば消化に時間がかかります。

しかもタンパク質の種類によっては、アミノ酸の割合が偏ったりすることもあるでしょう。

その点、プロテインなら消化にかかる時間もきわめて短く、しかも人体にとって良質なたんぱく質を豊富に含んでいます。

これを利用しない手はない。そう思いませんか?

もちろん今の段階で、プロテインシェイクをおじちゃんおばあちゃんに飲ませるのは難しいかもしれません。

でも、タンパク質を上手に加工して、お年寄りでも食べやすく、なおかつおいしい食品をつくることができれば、十分に需要はあるのではないでしょうか。

たとえばプロテイン饅頭とか、プロテインカステラみたいな(笑)

お年寄りじゃなくても、体調が悪いときなんかに重宝しそうですしね。

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