鼻をつまんで飲むと・・・
嫌いな食べ物を食べなきゃいけない時。
嫌いな飲み物を飲まなきゃいけない時。
日本に古来から伝わる伝統的な技法(?)が、鼻をつまんで食べる(飲む)というものです。
なぜ、鼻をつまむのか?
これは、人間が「味」を感じる時のしくみと関係しています。
一般的には味を感じるのは舌の役目だと思われていますが、実は人間の舌はごく単純な4つの味しか感じ取ることができません。
甘い・塩っぱい・酸っぱい・苦い
だけです。
厳密に言うと他にも多少はありますが、ほぼこれだけと考えても間違いありません。
じゃあ、なぜ色々複雑な味が感じ取れるのかというと、それは嗅覚があるからです。
人間が感じている複雑な「味」は、そのほとんどを嗅覚に頼っています。
そして、その嗅覚をOFFにする方法が、鼻をつまむことなのです。
臭いというものは、何かの成分を含んだ空気が鼻の中に入ることで、はじめて感じることができる感覚です。
鼻をつまむと、食べ物や飲み物の成分を含んだ空気が鼻の中を通り抜けません。
なので臭いがほとんど感じられず、嫌いな食物の味も分からなくなるということです。
でもこの方法、飲み込んだ後に息をすると、その時に臭いを感じてしまうんですよ(--;)。
そこで新たに、嫌いなものを味わうことなく食べたり、飲み込んだりする方法を考えてみました。
まず、嫌いな食物の他に、次のものを用意します。
・水
・好きな食物や飲み物
そして、最初に鼻をつまんだまま嫌いなものを食べる(or飲む)。
ここまでは今までの方法と同じです。
次に鼻から手を離さずに、そのまま水でうがいをします。
うがいをすることによって、口の中に残った嫌いなものを洗い流すのです。
最後に少し水を飲んでおくと、食堂に残った残りカスも洗い流すことができるでしょう。
この作業はとても重要なので、念入りに行って下さい。
そして最後に、好きな食物や飲み物を口に入れます。
それを噛んだり、すこし口を動かしたりして、好きな食物の香りで口の中を満たすのです。
さあ、これで準備は整いました!
最後に鼻をつまんでいる手を離し、通常通り鼻から呼吸しましょう。
ここまですれば、ほぼ嫌いな食物の臭いを感じること無く、それを胃袋に収めることができるはずです。
ただし、ゲップをする時には十分気をつけてください。
油断していると胃から上がってきた臭いが鼻の粘膜を直撃して、嫌な匂いを思いっきり味わうことになりますので(笑)。
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