肉は人を幸せにする?

魚肉などを含めれば、コース料理でメインディッシュになるのは、大抵の場合「肉」です。

丼物でも定食でも、メインのおかずになるものは大体肉や魚の類、中には豆腐のステーキとか野菜だけのカツレツ、ジャガイモだけのコロッケなんていうものもあります。

しかしベジタリアンの人を除けば、どちらかというと特殊な料理に分類されるのではないでしょうか。

いずれにせよ「肉が好き」という人は非常に多い。

「焼肉屋」はあっても「焼き野菜屋」はあまりない。
いや、別に焼かなくてもいいんですが、野菜をメインにした食事を出すお店はやっぱり少数派。

これは一体なぜなのか?

ステーキ

一つには、肉類が持つ栄養価の高さが理由でしょう。体に必要なタンパク質が効率良く補給できますから、肉が好きな人と肉が嫌いな人がいたとしたら、成長に有利なのは肉が好きな人、ということになると思います。

そうすると進化論的に考えれば、「肉が好きな人種が栄えてきた結果として今の人類がある」とも考えられます。まあ、ちょっと乱暴でありますが^^;

あともう一つ、なぜ多くの人が肉を好むのかについて考える時に、非常に重要な物質があります。
それは「アラキドン酸」と呼ばれる脂肪酸です。

アラキドン酸は肉や魚などの脂肪分に含まれていて、特に人間の神経の発達、知的能力の向上にとって重要な物質だと言われています。

さらに、このアラキドン酸は人間の体内でアナンダマイトという物質に変化するのです。

このRPGに出てくる魔法の金属のような名前の物体は、実は一種の「快楽物質」で、言い方は悪いですが一種の麻薬の様に人を幸せな気持ちにさせる効果を持っています。

そう、だから「肉を食べないと食事をした気がしない」というのは、「アラキドン酸中毒」とも言うべき状態とも考えられるわけです。

ただし、適量の肉を食べているだけなら副作用で体を壊す事もありませんから、そういった意味では「健全な化学物質中毒」と言う事になるのでしょうか。

多くの人がパサパサの肉よりも霜降りのジューシーな肉を好むのは、アラキドン酸が脂肪分に多く含まれるから・・・という事が少しは関係しているのかも知れません。

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