食中毒に注意!タンパク質食品
プロテインを利用している人は、普段の食事でもタンパク質量に気を配っている事が多いと思います。
ただ、タンパク質系の食品で食中毒を起こした場合は症状が重くなる事が多いので、衛生面については特に注意する必要があります。
タンパク質系食品の代表的な食中毒の種類と、その予防法についてまとめてみましょう。
ボツリヌス菌による食中毒
ボツリヌス菌が合成する毒素が体内に入ることによって引き起こされる食中毒です。
ボツリヌス菌が出す毒は自然界最強と言われており、症状が重くなりやすく死に至る確率も高いという特長があります。
原因となる食材
自然界では魚貝類など水生生物系の食材で繁殖する事が多いようです。
また、土の中で繁殖しやすいという性質があります。
予防法
ボツリヌス菌が出す毒素は熱に弱いので、食材をよく加熱してから食べるようにするのが効果的です。
ちなみにボツリヌス毒素は、80℃だと30分、100℃だと10分で無害化できます。
参考URL:『ボツリヌス菌』
腸炎ビブリオによる食中毒
腸炎ビブリオに感染する事によって引き起こされる食中毒です。
夏場など温度の高い時期に流行しやすいという特長があります。
原因となる食材
腸炎ビブリオは夏場の海中で繁殖しやすいため、ボツリヌス菌の場合と同様に海で取れる食材全般に注意が必要です。
予防法
腸炎ビブリオは淡水や熱に弱いので、魚貝類を食べる時は真水でよく洗い、加熱してから食べるようにしましょう。
参考URL:『腸炎ビブリオ』
サルモネラによる食中毒
サルモネラに感染する事によって引き起こされる食中毒です。
食材以外にも犬や猫から感染する場合が多いという特長があります。
原因となる食材
主に牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類、卵などを経由して感染します。
予防法
サルモネラの感染も、食材をよく加熱する事で予防できます。
肉類以外に卵が感染源となることも多いので、生で食べる時にはできるだけ新鮮なものを選ぶようにし、買った時からも割れているものは捨てるようにしましょう。
また、動物に触れた後はよく手を洗う事も重要です。
参考URL:『サルモネラ』
食中毒予防の共通点
食中毒の種類は他にも沢山存在しますが、どのような場合でもその予防法には共通点があります。
・食品の鮮度に気をつける
・温度が高い場所に食品を放置しない
・調理する時、食べる時には手をよく洗う
・できるだけよく加熱してから食べる
体のことを考えて高タンパクな食品を選んでも、食中毒を起こしてしまっては意味がありませんから、特に夏場の暑い時期などは食事の内容と食べ方に十分注意するようにしましょう。
(管理人へのご連絡は不要です)