無水換算値って何?
プロテインの成分表などで、
タンパク質含有率80g(無水換算値83g)
などという記載をよく見かけます。
さて、無水換算値というのは一体どういう意味で、プロテインを選ぶ上でどのような目安になるのでしょうか?
無水換算値と水分の関係
実はサラサラとした粉末で全く水分など含んでいないように見えるプロテインでも、厳密には多少の水分を含んでいるのです。
だから例えば100g中のタンパク質含有率が80gで無水換算値が83gとなっている場合、実際にその製品100gに含まれているタンパク質の量は80gと考えればよいわけです。
無水換算値を記載する理由
ところで、無水換算値はなぜ実際のタンパク質含有量よりも大きな数字となるのでしょうか?そしてなぜこのような値がわざわざ成分表に記載されているのでしょうか?
一見タンパク質含有量を実際の値よりも多く見せようとしている様にも見えてしまいますが、別にそういう訳ではありません(笑)。
プロテインを製造する時にその成分から100%水分を取り除くことはほぼ不可能なので、80gのタンパク質を加えようと思って原料を量り取るには、どうしても83~84gの量を加える事になってしまいます。
そしてこの時に、一緒に入ってくる水分の3gもきちんと記録しておかないと、100g中の成分を全て計算した時に誤差が出てしまうのです。
つまり無水換算値は、どの成分がどれだけ含まれているかを正確に記載する上で必要な数値だと言えるでしょう。
どっちで計算すべき?
タンパク質摂取量を計算する上で製品に記載されているタンパク質含有量を使用する場合は水分を計算に入れない純粋なタンパク質の量、つまり無水換算値ではない方の値を用いるのが正しい方法です。
ただ、プロテインに含まれる水分の量は非常に少なく、せいぜい全体の重量の4~5%程度に過ぎないので、どちらの数値を使用しても効果に差が出るということはないと思います。
プロテイン選びと無水換算値
メーカーや製品によって「無水換算値」と実際のタンパク質量の割合に多少の差がありますが、別に実際の値と無水換算値の差が大きい製品ほど「湿気ている」というわけではありません。
成分表に記載できる内容には限りがあり、表記方法に違いがあるだけという事も考えられるので、あくまで目安程度の数字だと考えればいいでしょう。
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