目的別プロテインとその効果
一昔前まではマッチョな人たちが愛用する特殊なサプリメントであったプロテインも、最近は沢山のメーカーから色々な製品が発売されるようになりました。
「パワー系アスリート用プロテイン」から「持久力系プロテイン」あるいは「野球選手用プロテイン」「サッカー選手用プロテイン」「ジュニア用プロテイン」なんていう商品まで存在します。
さて、これらの製品には本当に効果の違いがあるのでしょうか?
効果に大きな違いは無い
いきなり結論から言ってしまいますが、プロテインはタンパク質という栄養素に過ぎず、運動能力をアップさせる特別な効果があるわけではありません。
だから「野球選手用プロテイン」を飲んだからといって野球が上手くなるという効果もなければ、ジュニア用プロテインを飲んだからといって背がよく伸びるという効果も無いのです。
プロテインの効果の違いは、主にタンパク質の含有量や含まれているタンパク質の性質によって決まります。
商品名やパッケージのイメージだけで判断せずに、成分表をよく見た上で選ぶ事が大切です。
目的別プロテインが存在する理由
それではなぜ、「目的別」のプロテインが存在するのでしょうか?
「適当に○○用って付ければ売れるから、メーカーが商売のためにやってるんじゃないの?」
と思う人もいるでしょう。
確かに、商売上の戦略が絡んでいることは確かだと思います。
ただ、全く根拠無くそういう商品名を付けているのかと言うと、決してそういうわけでもありません。
例えばサッカー選手の場合、単に筋肉を大きくするという事よりも、持久力の向上などが競技能力に大きく関わってくるのは明らかです。
このためサッカー選手用のプロテインには、即効性のあるホエイプロテインと、長い時間かけてエネルギー源となってくれる大豆プロテインの両方が配合されていたりします。
もちろん持久力が必要なのはサッカーだけに限った事ではありませんが、少なくともサッカー選手用プロテインは、サッカー選手に必要な栄養素が優先して配合されているというのは(一応)事実なわけです。
また、ジュニア用のプロテインの場合は、特に小中学生くらいの年齢の人が飲みやすいよう味付けに重点を置いていたり、成長期に必要な栄養素が多めに添加されている事が多いです。
目的に合わせて成分で選ぶのが基本
目的別プロテインは、一応その「目的」に合わせた配合で売られてはいますが、「○○用」と書いてあるからといってわざわざその商品を選ぶだけの理由があるとは限りません。
損な買い物をしないためには、自分自身にどんな栄養素が必要かということを最低限知った上で、目的に合った内容と値段の製品を購入することをオススメします。
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