プロテイン上手に溶かす方法
プロテインをはじめとして、一部のアミノ酸などのサプリメントは飲み物に溶かして使用するように作られています。
しかし、同じ製品を使っているにも関わらず人によって溶けやすさに関する評価・感想が異なる事もよくあります。
これらは個人個人の感覚を別にすれば、プロテインを飲み物に溶かす時の条件(溶解条件)が異なるためであると考えられるでしょう。
それでは、プロテインをより溶けやすくするためにはどのような条件に気をつければいいのでしょうか?
温度と溶けやすさの関係
喫茶店などでコーヒーや紅茶を注文すると、ホットの時は粉末の砂糖、アイスの時はガムシロップがセットになっていると思います。
これは冷たい飲み物に粉末の砂糖を入れても上手く溶けないからで、一般的に個体の物質は温度の高い液体に溶けやすく、逆に温度の低い液体には溶けにくい性質を持っています。
ですから、プロテインなどのサプリメントもあまり冷たい飲み物に溶かそうとすると、溶け残ったり塊になりやすいと考えられるわけです。
ただし、タンパク質系のサプリメントの場合、あまり飲み物の温度が高いと熱で変質してしまう(詳しくは「タンパク質の変性について」のコンテンツをご覧下さい)ので、「飲み物を冷やし過ぎないように注意する」くらいにしておいた方が良いでしょう。
飲み物の種類と溶けやすさ
少し専門的な話になりますが、タンパク質は水(飲み物)に溶けている時、水の中に存在するイオンの粒子と電気的に反発しあって水中に浮いているような状態になっています。
種類によっても多少性質が違いますが、イオンの力によって水に溶けているため、酸性やアルカリ性といった性質をもつ液体(イオンが沢山溶けている)には溶けやすく、純粋な水にはあまり溶けないのがタンパク質の特長なのです。
従って、プロテインはただの水に溶かすよりも、クエン酸が含まれるスポーツドリンクやオレンジジュースなどの飲み物に溶かした方が、より溶けやすくなると言えるでしょう。
管理人の経験でも、同じプロテインなら水よりもスポーツドリンク等に溶かした方が溶かし切るまでの時間も短く、溶け残りも少なくなるようです。
入れる順番と溶け易さ
プロテインやその他粉末のサプリメントを飲み物に溶かす時は、出来るだけ飲み物の方を先に容器に入れて、その後にサプリメントを加えて混ぜるようにしましょう。
この順番が逆になると、粉末が容器の底などに張り付いて固まったりするので、溶け残りができやすくなってしまいます。
(管理人へのご連絡は不要です)