スキムミルクで複合型プロテイン
プロテインはタンパク質の性質によってその効果が少しずつ違います。
早く吸収・分解されるようなタンパク質が必要な時はホエイプロテイン、ゆっくり吸収されるようなタンパク質が必要な時はカゼインプロテインというような使い分けが理想なのですが、なかなか複数のプロテインを購入するのも大変です。
(プロテインの成分による効果の違いについては、「ホエイプロテインの効果と特徴」や「カゼインプロテインの効果と特徴」を参考にして下さい)
そこで今回はスキムミルクを使って手軽に複合型プロテインを作る方法を紹介しましょう。
スキムミルクの成分
スキムミルクの別名は脱脂粉乳、つまり牛乳から脂肪分を取り除いて粉末にしたものと言えば分かりやすいでしょう。
取り除いている栄養成分は脂肪分と水分だけですから、当然の事ながら牛乳に含まれているタンパク質はそのまま残っています。
牛乳由来のタンパク質はその約80%がカゼインなので、ホエイプロテインなどにスキムミルクを混ぜる事で、ホエイ+カゼインの複合型プロテインに近い成分になるというわけです。
スキムミルクの利点と特長
スキムミルクの一番の利点は何と言っても値段が安いこと。
普通のカゼインプロテインを買えば350gで2000円くらいはすると思いますが、スキムミルクならせいぜい400~500円程度が相場です。
また、プロテインを売っていないようなスーパーの食品売り場で購入できるのも利点と言えるでしょう。
スキムミルクの原料である牛乳にホエイプロテインを溶かしても、一応複合型プロテインとしての効果は得られます。
しかし、使い勝手の良さならやはりスキムミルクの方が上だと思います。
なぜなら普通の牛乳は脂肪分を含んでいますし、例え無脂肪牛乳などを買ってきたとしても賞味期限が短かったり、冷蔵庫に保存する必要があるからです。
カゼインプロテインとの違い
残念ながらスキムミルクはあくまで代用品なので、カゼインプロテインと全く同じ効果が得られるという訳ではありません。
上の成分グラフを見ると分かりますが、スキムミルクには例牛乳に含まれていた乳糖(糖分の一種)などはほぼそのまま含まれていますので、純粋なタンパク質に近いカゼインプロテインと比べると若干ですがカロリーが高くなります。
また、成分が牛乳に近いだけに、牛乳でお腹をこわしやすいタイプの人はたくさん混ぜ過ぎると上手く消化出来ない場合がありますので、混ぜる量を加減しながら様子を見るようにして下さい。
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