お肉は工場で作られる?
食べ物というのは同じ種類でも驚くほど値段が違います。
例えば同じ牛肉でも、国産のブランド牛と海外から大量に安く輸入された肉では、場合によっては数十倍もの差があったりする。
A5ランクの和牛を使った料理を食べると万単位のお金が飛んでいくこともある反面、種類によっては「野菜よりも肉のほうが安い」という事すらあるわけです。
特に海外で大規模生産されている肉はとても安く、低価格競争なら日本の市場に勝ち目は無いでしょう。
実際のところ、アメリカなどで作られている食肉は「農場で動物が育つ」というより「肉が工場で作られる」という表現の方がピッタリなくらい人工的・機械的なしくみを通ってくるんだそうです。
先日、そんな様子がとてもよく分かる映画を見る機会がありました。
その名も「フード・インク」
アメリカの食肉市場をテーマにしたドキュメンタリーです。
アメリカで一般大衆に食べられている安いお肉は、そのほとんどがほんの一握りの巨大企業によって作られているんだそうです。
そこで育てられているニワトリたちは、体を急激に大きくするように配合されたエサを食べているためロクに歩くこともできず、ただただ食肉工場に運ばれるだけ。
動物の食肉が加工される工程は食品加工というよりは資材加工というか、書類が次々とシュレッダーにかけられる様子を見ているような感じです。
こういう事実を知ってベジタリアンになる人もいるそうですが・・・。
まあ、どんな方法にせよ動物を食べるということは命を奪うことに繋がっているわけですが、安く大量に出回っている肉がどうやって作られているのか?ということを知っておく事には意味があると思います。
なお、特別グロテスクな映像が出てくるというわけではありませんが、動物を解体したり加工する場面を取材している映画なので、その点には注意が必要です。
そういう映像が苦手な方はamazonのレビューを読むだけに留めておいた方が無難かも知れません。
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