花粉症とタンパク質の話
最近はアレルギー体質の人が昔に比べて多くなったように思います。
その中でも、ベスト・オブ・アレルギーとも言えるくらい、多くの人が一斉に頭を悩ますのが花粉症でしょう。
さらに言えば、新春恒例のスギ花粉が花粉症の代表選手。
実はこの花粉症にも、タンパク質が関わっています。
そもそもアレルギーというのは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が体内に入ったり、体と直接接した時に起こるもの。
そして花粉症の場合、このアレルゲンは花粉が持っているタンパク質です。
鼻や目、喉などに侵入した花粉のタンパク質が溶け出し、これを人体が「敵が入ってきたぞ!」と勘違いすることによって花粉症の症状が出ます。
例えば涙や鼻水、くしゃみや咳が出るのは、体が花粉の成分を何とかして外に出そうとすることで起こるものです。
話は変わりますが、この花粉症の対策として、「花粉を出さない杉」というのが開発されているんだとか。
確かに、杉が花粉を出さなくなれば、花粉症の被害は減ると思いますが・・・
個人的には、イマイチ期待が持てないんですよね(--;
だって、杉が大きな木になるでには、少なくとも20年とか30年っていう時間がかかるわけじゃないですか。
一度に日本中の杉の木を全て引っこ抜いたり切り倒したりするわけにも行かないですから、少しずつ入れ替えながら、新しく植えた杉の成長を待たなきゃいけないことになるはずです。
しかも、古いタイプの杉を伐採して、新しい杉を植えるにも結構なお金がかかるでしょう。
恐らく、なかなか植え替えられずに放置された杉もかなりの割合で残ると予想できます。
そう考えると、花粉の量が大きく減るまでには最低でも30年とか40年とかかるんじゃないかと(笑)。
それだけの時間があれば、アレルギーに関する医学がもっと進んで、人間の方を何とかすることを考えたほうが話が早いような気がするんです。
もちろん、少しでも花粉が減れば花粉症の症状は軽くなるでしょうから、杉の品種改良に取り組んでいる人たちにも頑張って欲しいのは確かなんですけどね。
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