タンパク質とランパク質

わざわざ解説するまでも無いかもしれませんが、当サイトの名前の一部でもある「プロテイン」はサプリメントをさす言葉でもあり、またタンパク質の英語名でもあります。

管理人が学生の頃、食品学だか生化学だかの講義で、
「その昔、タンパク質は”ランパク質”、つまり卵白質という名前にしようという動きがあったんだよ。」
と教えてくださった先生(教授)がいました。

卵

その先生は卵の白身の部分が水分を除いてほとんどタンパク質で出来ているということを印象付けるために、そんな話をしてくれたんだと思います。

確かに卵白はタンパク質が豊富で、エッグプロテインという種類のサプリメントも発売されているくらいの食品。
もちろん筋肉作りにも非常に有効です。

ちょっと古い話になりますが、映画「ロッキー」の中ででシルベスター・スタローンが大量の生卵をジョッキに割り入れて一気に飲み干すシーンは非常に印象的でした。

 さて、学生時代の教授の狙いどおり、タンパク質≒ランパク質という話は管理人の脳裏に強く焼きついていたのですが、ごく最近になってある疑問が浮かんだのです。

「卵白」との生存競争に勝利した「蛋白」の正体は何なんだろう?

ランパク質の話を聞いてから10年以上、なぜ今まで考えなかったのが不思議です。
難しい漢字だから意味を考える事を拒否していたのでしょうか?もしかしたらこれがいわゆる「バカの壁」なのかもしれません(笑)。

そして先日、Web辞書(大辞泉)でその意味を調べたところ、驚くべき事実が判明。

【蛋】:鳥の卵。「蛋黄(たんこう)・蛋白」

・・・つまり、蛋というのは卵と同じ意味、蛋白質というのは意味の上で卵白質だったのです。
そして中華料理に登場するニワトリの卵の加工食品「ピータン」は「皮蛋」と書くんだとか。

それならやっぱり初めから「卵白質」にしておいた方が、分かりやすて良かった気がするんですけどねぇ。

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