アミノ酸ドリンク(速極)
今回は、プロテインではありませんが、ちょっと珍しいアミノ酸系のドリンクを飲む機会があったのでレポートしてみたいと思います。
その名も「速極」という製品で、漢字のロゴやイラストからすると日本以外の某国で作られているような雰囲気の外観ですが(笑)、実際は日本の工場で作られているそうです。
普通のアミノ酸よりも体に早く吸収されるカゼインペプチドが配合されているのが特長となっています。
分析情報
まずは成分の分析情報からです。
製品の特長
成分の特長グラフ 成分の比率をわかりやすくするために、10gあたりの栄養成分をグラフにしてみました。
炭水化物が6.81g、タンパク質が2.7g、そして脂肪はほとんど含まれていません。
アミノ酸ドリンクとしてよく知られている製品に明治のVAAM(ヴァーム)がありますが、それと比べると、ちょうどタンパク質(アミノ酸)と炭水化物の比率が逆になったような組成ですね。
(VAAMはタンパク質7.5g、炭水化物2.5g)
ダイエットというよりはアスリート向け、運動しながら栄養補給をするドリンクとして作られているのでしょう。
「製品の特徴」グラフは製品の特性を独自の方法で分析したものであり、製品の優劣を評価したものではありません。
アミノ酸の割合について
成分 | 分量(mg/10mL) |
---|---|
BCAA | 1039 |
グルタミン酸 | 573 |
アスパラギン酸 | 198 |
プロリン | 360 |
その他アミノ酸 | 615 |
BCAAというのはアミノ酸そのものの名前ではなく、ロイシン・イソロイシン・バリンという3種類のアミノ酸の合計値ですが、これらは特に運動によって失われやすいという特長があります。
ちなみに、アミノ酸系のサプリメントでは、アミノ酸の量は「タンパク質」としてまとめて計算されていることが多いです。
箱を開けると
箱を開けてみると、中身はこんな感じ。
1袋あたり5gの粉末が小分けになっています。
標準的な量としては10g(2袋)を200~350mlの水に溶かして飲むようになっていますが、飲み物の量やコップの大きさなどによって調節してもいいでしょう。
中身は白っぽくてサラサラした粉末なので、簡単に飲み物に注ぐことができます。
味について
200gの水に一袋(5g)を溶かしてみたところ。
やはりアミノ酸は、プロテインよりもずっと簡単に溶けますね。
味としては、グレープフルーツ味のスポーツドリンクに、少しカゼインの臭いを足したような感じでした。
このドリンクにはタンパク質やアミノ酸よりも吸収の早いカゼインペプチド(アミノ酸がつながって一定の大きさになった物質)が含まれているので、それがカゼイン臭の原因になっているのでしょう。
普通に飲むには気にならないレベルだと思いますが、カゼインプロテインの臭いが嫌い!という人は要注意です。
パッケージラインナップ
今のところ、パッケージは 20袋×5g の箱入りだけです。
分量あたりの値段で考えると「アミノバイタル」よりは安く「VAAM」と大体同じくらいといったところでしょうか。
※分析情報におけるコスト等の計算は、最大容量(記事執筆時点)のパッケージを基準にしています。
(管理人へのご連絡は不要です)