納豆でタンパク質補給
豆腐と並んで、納豆は日本人が最も多く食べる大豆食品の一つだと思います。
粘り気や臭みがあるだけに好き嫌いもあるかも知れませんが、それでも貴重なタンパク源であることは確かでしょう。
というわけで今回は、納豆に含まれるタンパク質と、その他の栄養素について分析してみることにしたいと思います。
豆腐の栄養成分
それではさっそく、お約束の栄養成分グラフです。
今回、分析の対象になっているのは、ごく普通の糸引き納豆とひき割り納豆、それに五斗納豆と寺納豆の4種類です。
五斗納豆と寺納豆というのは、いわゆるネバネバした納豆ではなく、塩や麹などと一緒に漬け込んだ特殊な納豆です。
(知らないという人も多いかも知れませんが、一応納豆に分類されているのでリストに入れてみました。)
これに対して「甘納豆」は菓子類に分類されていて栄養成分も全然違うので除外しています。(タンパク質含有量は、納豆よりもずっと低いです。)
さて、数値だけを見ると、一番タンパク質が多いのは寺納豆ということになっています。
しかし寺納豆は炭水化物の量もかなり多いので、タンパク質補給として効率が良いかどうかはまた別の話です。
ただ、豆腐などと比較すると、納豆の種類が変わっても、それほどタンパク質の量に変化はなさそうです。
タンパク質の割合は?
というわけで、それぞれの豆腐に含まれる三大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)のうち、タンパク質の割合をパーセンテージで出してみましょう。
これが高いほど、タンパク質を効率よく補給できるということになります。
炭水化物が多い五斗納豆と寺納豆は大きく後退し、おなじみの糸引き納豆、ひき割り納豆が大きく伸びてきました。
一応、トップはひき割り納豆ですが、糸引き納豆との間に大きな差はないので、このあたりは好みで選んでも問題なさそうです。
タンパク質の絶対量は?
納豆1パックあたりの分量は、少ないもので30g、標準的なサイズで50g程度になっていることが多いようです。
糸引き納豆、ひき割り納豆のタンパク質含有量は50gあたり8gちょっとですから、1パックだとちょっと少ないですが、3パックくらい食べれば相当な量のタンパク質が補給できることになります。
ただし、大豆のタンパク質は植物性なので、動物性のタンパク質と比べるとアミノ酸スコアが30%程度低くなってしまいます。
納豆をメインのタンパク質源にする場合は、「アミノ酸スコアの合体技」に書いたように、大豆の弱点を補ってくれる食べ物と組み合わせるようにしてください。
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