焼肉から摂れるタンパク質は?
肉類からタンパク質を補給するのであれば、鶏の胸肉やササミなど、高タンパクで低脂肪なものを選ぶのがベストなのは言うまでもありません。
しかし、「焼肉食べに行こう!」という話になったときに、
「いや、焼肉のメニューにある肉はあんまり良いタンパク質源じゃないから・・・。」
なんていうのも野暮というものです(笑)。
そういうわけで焼肉を食べに行く時の心構えのために、肉の種類別・部位別の栄養価について簡単にまとめておくことにしましょう。
焼肉の部位別栄養素
まずは特に焼肉メニューの中で定番となっている種類の肉たちについて、主な成分を一覧表にまとめてみました。
肉の種類 | カロリー | 水分 | タンパク質 | 脂質 |
---|---|---|---|---|
鶏ササミ(比較用) | 114 | 73.2 | 24.6 | 1.1 |
カルビ | 517 | 45.1 | 15.3 | 38.8 |
タン | 269 | 61 | 15.1 | 23.1 |
ハラミ | 344 | 55.8 | 13.2 | 30.4 |
ホルモン | 162 | 75.3 | 10.8 | 12.2 |
豚トロ | 434 | 45.8 | 13.4 | 40.1 |
ロース | 468 | 42.5 | 12.7 | 44 |
レバー | 132 | 71.5 | 19.6 | 3.7 |
ナンコツ | 54 | 85 | 12.5 | 0.4 |
ハツ | 142 | 75.2 | 17.5 | 6.3 |
ミノ | 182 | 74.1 | 13.3 | 12 |
※数値は100当たりの数値。カロリーの単位はkcal、その他はgです。
食品の栄養素をまとめるときは、三大栄養素である炭水化物もデータに入れるのが普通かもしれません。
しかし、肉類に関しては炭水化物の含有率が低い(最大でもレーバの3%程度)のため、内容をシンプルにするためあえて除外しました。
さて、ざっとデータを眺めてみると、人気のあるジューシーな部位は脂肪分をタップリ含んでいるのがよく分かります。
カルビやロースなどほとんどの種類の肉が比較対象である鶏のササミの数十倍の脂肪分を含んでいて、その分だけカロリーも高い数値になっています。
逆に、ホルモンやハツ、ミノなどの内蔵部分とナンコツは比較的脂肪が少なく、他の部位に比べるとヘルシーな焼肉となっているようです。
タンパク質と脂肪の割合
数字の標のままではちょっと見にくいので、いつものようにタンパク質含有量を脂肪分量で割った数値をグラフにしてみましょう。
多くの部位が苦戦する中、なんとナンコツは鶏のササミを超える数値を叩き出しています。
ナンコツに含まれているタンパク質の多くはコラーゲンだと思うので、アミノ酸のバランスとしてはイマイチなのかも知れませんが、高タンパクでヘルシーな食品には間違いないようです。
ちなみに、比較用の鶏ササミとナンコツを除外すると、グラフはこんな形になります。
やはりレバーは栄養価で見ても体に良い部位で、その他でいうとハツやミノあたりが検討していますね。
というわけで、焼肉を食べるときには出来るだけ臓物系を、どうしてもそれらが苦手という人はナンコツを多めに食べるのが良さそうです。
なお、お店によっては鶏肉(皮を剥いで食べられる部位がベスト)やシーフードなどが用意されていることもあるので、それらを中心に食べるのも良い方法だと思います。
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