wheyプロテインが好まれる理由
whey(ホエイ:乳清)プロテインが登場してからというもの、大豆プロテインやカゼインプロテインのシェアは少しずつ減少している感じがあります。
そして今、プロテインの中でいちばん多くの人に飲まれているのは乳清タンパクであるwheyプロテインでしょう。
今回は、特にスポーツをしている人にwheyプロテインが好まれる理由について、栄養学的なところから見てみることにしたいと思います。
吸収が速い
他のページにも書いているとおり、wheyプロテインの特長としてまっ先に挙げられるのが、その吸収の速さです。
wheyプロテインは分子量(ミクロの世界で見たときの粒の大きさ)が小さく、吸収に必要な時間が短いので、
・運動前に飲むと、短時間で筋肉にタンパク質が届く
・運動直後に飲むと、弱った筋肉にすぐタンパク質が届く
というメリットがあります。
また、水にも溶けやすい性質があり、飲み物に溶かして飲みやすいのも大きな長所です。
ザバス アクア ホエイプロテイン やウイダーウォーターシェイク のように、水に溶けたときに完全に透明になるプロテインは、例外なくホエイプロテインです。
BCAAが豊富
BCAAというのは枝分かれした分子構造を持つアミノ酸の総称(グループ名)です。
アミノ酸の名前で言うなら、ロイシン・イソロイシン・バリンの3つがこれに当たります。
そして、wheyプロテインは他のプロテインと比べて、特にBCAAがたくさん含まれているという特長を持っています。
そこで、BCAAが持っている効果をまとめてみましょう。
筋肉合成の命令に関わる
BCAAは体の中で「筋肉のためにタンパク質を合成しなさい!」という命令が伝わるためにも必要な物質です。
だから体内で不足すると、筋肉を合成する反応そのものがスタートしないということになります。
筋肉の材料となる
筋肉はタンパク質で出来ていて、そのタンパク質はアミノ酸が集まって出来ています。
そして、筋肉を作るためのアミノ酸の3分の1はBCAAです。
つまり、筋肉を強く・太くするためには、たくさんのBCAAが必要になるということです。
運動によって消費される
筋肉はエネルギーが足りなくなると、アミノ酸を分解してエネルギーにするという性質があります。
この時にエネルギー源として使われるアミノ酸がBCAAなのですが、これが足りなくなると、筋肉は自分自身を分解してBCAAを生み出そうとします。
だからBCAAが足りない状態で筋トレなどを行なったりすると、筋肉が細く・弱くなってしまうのです。
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