プロテインvsアミノ酸
筋肉や内臓など、人体の重要な組織の材料となっているのはタンパク質です。
だからこそ、そのタンパク質を豊富に含むプロテインというサプリメントを摂る人が多いわけです。
しかし、そのタンパク質の材料といえばアミノ酸。
そして実際に人間の体の中でも、タンパク質はアミノ酸に分解されて使われます。
それなら、
「最初からアミノ酸を飲んだ方が手っ取り早いんじゃないの?」
という疑問も生まれてくるかも知れません。
というわけで今回は、プロテインとアミノ酸それぞれの長所や短所を対戦形式(?)で解説してみたいと思います。
吸収速度
一般的なプロテインとアミノ酸を比較するなら、吸収速度が早いのは断然アミノ酸の方です。
タンパク質の中でも吸収されやすいホエイプロテインの吸収時間が1時間~2時間とされているのに対し、アミノ酸は運動の30分前に飲むのが効果的と言われています。
飲んで30分後がアミノ酸が吸収されるピークに当たるのであれば、ホエイプロテインよりもかなりかなり早く吸収されると考えられるでしょう。
ただし、プロテインに配合されている一部のタンパク質(ペプチドなど)については、アミノ酸よりも早く体に吸収されるというデータもあるそうです。
味
アミノ酸のサプリメントは、どの製品にも独特の苦味があります。
これは、元々アミノ酸が持っている性質によるものです。
アミノ酸の分子はかなり小さく、それ以上分解すればアミノ酸で無くなってしまいますし、他の物と結合させると純粋なアミノ酸では無くなってしまうため、味を良くするために工夫することが難しいのです。
これに対して、プロテインはアミノ酸のような独特な味をもっていないため、色々な味付けが可能であるという特長があります。
ただし、アミノ酸独特の味が好き!という人もいるとは思いますが(笑)。
栄養効率
必要な栄養素を効率良く摂るという意味で言えば、プロテインはアミノ酸に遠く及ばないと言えるでしょう。
つまり、アミノ酸は余計な栄養を摂らずに必要な成分を補給するには向いているということです。
しかし、しかし逆に言えばアミノ酸だけでは体を作るのに必要なエネルギーが補給しにくいという事でもあります。
つまり筋肉を付けたり維持することが目的なら、アミノ酸だけを飲むよりプロテインのほうが優れている面もあるわけです。
容量コスト
容量あたりのコストで言うなら、プロテインの完全勝利です。
仮に一回の栄養補給で30gのタンパク質を補給しているとして、これを全部アミノ酸に置き換えようとすれば、最低でも3倍くらいの費用が必要でしょう。
ただし、ビーレジェンドBCAAのように、低価格をウリにしたアミノ酸も少しずつ出てきてはいます。。
プロテインに比べれば値段が高いとは言っても、将来的にはメインのサプリメントとして飲める値段くらいにはなってくるかもしれません。
(管理人へのご連絡は不要です)