プロテインを飲むと肝機能が低下する?
プロテインをどれだけ摂るべきかは、体重や運動の習慣などによって決まってきます。
これについては当サイトの「どれくらい飲めばいいの?」のページでも解説していますので、すぐに計算できるでしょう。
ただし、計算で分かるのはあくまでも概算値。
個人個人の体質の差を考慮していない大ざっぱな数値にすぎません。
本当なら、同じ身長や体重でも人によって食べる量に差があったり、同じサプリメントを飲んでも人によって効果が違うように、最適なタンパク質の量も違うはずなのです。
そして、長い間体が要求している以上にタンパク質を摂り過ぎれば、肝臓に負担をかけて肝機能が低下することにもなりかねません。
元総合格闘家の船木誠勝選手も、以前に「体づくりのためにプロテインを主食にしようとしたところ、肝臓の調子が悪くなり断念した」とその著書の中で書かれていました。
とはいえ、肝臓というのは胃や腸などと違って、ちょっとくらい調子が悪くても「今日は肝臓が痛いなぁ」という風に自覚できるようなものではありません。
一応、肝臓の調子が悪くなるとこうなる、という典型的なサインはいくつかあるんですが・・・
ネットで検索して出てくる肝機能低価のサイン(黄疸とか腹痛、体重減少など)は、肝硬変や肝臓がんなどのかなり重篤な症状にならないと出ないことがほとんどです。
そこで今回は、軽い肝機能の低下で起こりうる症状についてまとめてみました。
これらの症状が続いた場合は、十分な休養などと合わせて、タンパク質摂取量についても見なおしてみてください。
疲労が残りやすい
肝臓は日常生活や運動などで生まれた疲労物質を分解する働きをしています。
なので、この機能が十分に発揮されないと、だるい・疲れやすい、肩や首がこりやすいなどの症状が出てきます。
また、疲労が抜けないことで昼間でも眠くなってしまったり、寝付きが悪くなることもあります。
こうなれば当然、筋肉の回復にも時間が掛かるようになるでしょう。
おならが臭い
肝臓の解毒機能が低下してくると、それによっておならが臭くなることがあります。
ただし、おならが臭くなるという症状は、おなかの不調によって腸内細菌のバランスが崩れただけでも起こることです。
今までプロテインを飲んでいなかった人が飲み始めた場合や、体質に合わないプロテインによって起こることも珍しくありませんので、短期間で治まったり、プロテインの種類を変えて大丈夫なら問題無いでしょう。
食欲が無い
消化機能を助ける胆汁は肝臓で作られていますが、この分泌機能が低下すると食欲が無くなることがあります。
胆汁は脂肪分の消化に関係しているので、特に脂っこいものが苦手になることが多いようです。
ただし、これは加齢やダイエットなどでしばらく脂肪分の摂取量を減らした場合にも起こる場合があり、それだけで肝機能が低下したと判断するのことはできないので注意してください。
肝機能を示す検査の数値が悪化する
健康診断での血液検査などでは、自覚できないレベルの肝機能の悪化を調べることができます。
プロテインを飲み始めてから肝機能を見るための数値(GPT、GOT、GTPなど)が悪化した場合も、タンパク質の摂取量を見なおしたほうがいいかもしれません。
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