プロテインと狂牛病の関係

プロテインの原料は牛乳や大豆、そして最近ではお米や牛肉などと、少しずつ多様化しつつあります。

その中で、牛乳や牛肉については牛由来、つまり牛の体やその体によって作られたものなので、
「狂牛病の影響は大丈夫?」
と心配している人もいるかもしれません

この点について、当サイトなりに分析してみることにしましょう。

狂牛病と感染部位

残念ながら、狂牛病が人に感染するメカニズムはまだ完全に解明されていません。

しかし「病原性タンパク質」にも書いたとおり、今のところは「異常プリオン」と呼ばれるタンパク質を摂取することで、体内の正常な細胞がダメージを受けるという説が有力です。

そして、狂牛病にかかった牛の体の中で、その異常プリオンが多く含まれる部分は決まっています。

これらは危険部位(SRM)と呼ばれていて、具体的には脳や脊髄、腸の一部などがこの危険部位に該当します。

逆に、内臓などではない一般的な牛肉として食べられる牛の筋肉や牛乳、それを使って作られる乳製品に異常プリオンがは含まれないとされています。

つまり、仮に狂牛病にかかった牛の牛肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても、それによって狂牛病に感染することは無いと言われているわけです。

そこから考えると、牛乳のタンパク質から作られるホエイプロテインはまず安全と言えるでしょう。

牛肉とプロテイン

牛肉から作られるビーフプロテインに関しても、その原料が危険部位を含まない限り狂牛病感染の危険は無いと考えられます。

海外でのルールはどうなってる?

日本は牛肉の自給率こそ100%ですが、、サプリメントの原料に関しては輸入したものを使っている場合もあります。

例えば、ホエイをヨーロッパの国から取り寄せて原料にしているメーカーも存在しています。

そうすると、その原料が作られる国が安全かどうかということが重要になってきます。

一応、ほとんどの国では狂牛病対策の基本として、危険部位を原料にしないような対策を施しているので、それを考えれば異常プリオンがプロテインに含まれる可能性はあまり無いでしょう。

ただし、それはルールが正しく守られていればの話です。

残念ながらお国柄によっては、規則はあってもそれがロクに守られていなくて、病気で死んだ牛でも平気で食べたり売ったりされているという事実もあります。

特に海外で作られたプロテインなどは、単純に原料の種類だけでなく、信頼できる原料や工程で作られたものかどうか確認したほうがいいかも知れません。

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