プロテインで薄毛・ハゲが治る?
「プロテインで薄毛・ハゲになる?」のページでは、プロテインには薬物のような「副作用」が存在しないので、飲むことが薄毛やハゲの原因になることはあり得ないと解説しました。
それどころか最近はプロテインは薄毛やハゲの防止・改善に効果があるのでは?と考えている人もいるくらいです。
今回は、その根拠について詳しく書いて行きたいと思います。
男性型薄毛とホルモンの関係
薄毛の原因にも色々ありますが、中年男性の多くが悩んでいるような「生え際がだんだん後退する」「つむじの周りの毛髪が薄くなってくる」という症状は男性に特有のものです。
これらはAGA(男性型脱毛症)と呼ばれていて、これを引き起こす原因となるのが、男性ホルモンが変化して生まれるジヒドロテストステロン(DHT)という物質だと考えらています。
つまり、男性ホルモンに関連する物質が体の中で何らかの悪さをしているからこそ、男性特有のハゲ方になるということです。
大豆イソフラボンと男性ホルモン
大豆や大豆を加工して作られる食品・サプリメントには大豆イソフラボンという物質が含まれています。
そしてこの大豆イソフラボンは、女性ホルモンに分子構造が似ているために、ある程度の量を摂ることで体内のホルモンバランスを整える効果が期待できると言われているのです。
実際に医学に関する複数の研究の中で、大豆や豆乳などを摂ることで体内のDHTのレベルを下げる効果が認められています。
イソフラボンに関する研究の例:
Soy protein isolates of varying isoflavone content exert minor effects on serum reproductive hormones in healthy young men.
医学に関連する論文では、研究の対象は薄毛ではなく「前立腺ガンなど男性ホルモンが関係する病気の発生を予防できるかもしれない」というような事がテーマになっています。
だけど、ホルモンバランスを調整できるなら、当然薄毛にも効果があるのでは?という推測ができるわけです。
プロテインじゃなくてもOK
薄毛を改善するかも?という話の元はあくまでも「大豆」なので、納豆や豆乳、豆腐、きな粉などの大豆食品を摂っていれば、特にプロテインにこだわる必要はありません。
しかし、プロテインは油分などの含有量が少なく、タンパク質含有量が多いというメリットがあるのも事実。
ソイプロテインの味に抵抗がない人は、栄養補給のついでに薄毛予防効果が期待できるという意味でプロテインを飲む意味は大いにあるでしょう。
逆にどうしてもソイプロテインの粉っぽさに耐えられないという人には、例えば豆乳や大豆シリアルなど、手軽に補給できる食品の方がオススメです。
なお、大豆イソフラボンは熱にも比較的強いので、大豆の粉を使った焼き菓子や、豆乳鍋のようなものを食べてもOKです。
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