人類がタンパク質源とすべきもの

タンパク質が含まれている食品は無数にありますが、全てが「タンパク源」と呼ばれる訳ではありません。

タンパク質源として活用するには、やはり一定上のタンパク質含有量が必要だからです。

一般的には肉や魚、そして乳製品、植物で言えば大豆などの豆類が代表的で、これらはプロテインの原料にもなっています。

しかし、環境への影響を考えた場合、今後は我々のタンパク質源も変えていく必要があるかも知れません。

例えば肉類はあまり生態系にやさしい食料ではないと言われています。
その理由は、エネルギーを栄養に変換する効率が悪いからです。

ちなみに牛肉を1kg育てるには、およそ25kgの穀物と20トンの水が必要になるそうです。

牛肉と穀物

一般的に食物連鎖の上の方に行けば行くほど、養うのために沢山の栄養が必要になります。

なぜなら、穀物を牛に食べさせた場合、牛はその栄養の一部しか牛肉に変換できないからです。

そもそも牛が穀物の栄養を100%吸収できる訳でもありませんし、牛の体が生きていくために必要なエネルギーが大きく差し引かれてしまいます。

つまり、牛肉をやめて穀物を食べれば、よりたくさんの人が生活できるし水にも困らない。

だから人の人口が増えたりして食糧難になったら、肉類よりも穀物で生活した方が、飢える人が少なくてすむでしょう。
(極論を言えば、今もすでにそうすべきなのかも知れませんが)

そう考えると、タンパク質源とすべきなのは大きな動物よりは小さな動物、さらに言えば大きな植物よりは小さな植物ということになります。

他の生き物のエサとなるような物を栄養源にするのが最もエコなのです。

そう考えると、我々人類が最も栄養源とすべき生物は・・・

何と言っても微生物(バクテリア)でしょう。

微生物は生態系の中でも一番底辺の方にいる原始的な生物です。
非常に少ない栄養でも生きて、どんどん繁殖していく逞しさを持っています。

エネルギーを栄養に変換する効率がとても高いのです。

最近はミドリムシ(ユーグレナ)が栄養源として注目されているのも、そういった事情があるからでしょう。

ミドリムシ(ユーグレナ)

今はまだ、ハッキリ言ってマイナーでマニアックな存在な微生物食品。

それでも数十年後の将来には、今の「魚沼産コシヒカリ」みたいに、微生物にも食品としてのブランドが生まれてるかも知れません。

例えば、「東京産ユーグレナ」とか「北海道産ラクトバチルス」とか・・・

意外と美味しそうな感じがしませんか?(笑)

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP