
現代のタンパク質不足
ごく最近、いまだにタンパク質不足で体調を崩す人が結構いるらしいという話を聞きました。
しかも発展途上国などではなく、食の豊かな日本での話です。
タンパク質が足りないことによって起こるものとしては、体の組織が再生されないことによって免疫力が低下したり、骨折や貧血を起こしやすかったりという症状が挙げられます。
タンパク質不足による栄養失調は主に一人暮らしの老人に多く、肉をあまり食べないことがタンパク質不足につながっているんだとか。
穀物や野菜類などの食品はよく「ヘルシー」だと言われますが、そればかりを食べていれば健康かというと、決してそんなことはないんですよね。
必要なのはやっぱりバランス。
肉も脂も適度には必要なわけです。
栄養として好ましくないからという理由だけで肉を食べないという人もいますが、肉食=悪というのはちょっと短絡的なのではないかと思います。
魚や植物性タンパク質源を食べていればソコソコのタンパク質は摂れるはずです。
しかし、これらがいくら高タンパク・低カロリーの優れたタンパク質源とはいえ、必要な全ての栄養が含まれるわけではないですから、その点には注意が必要です。
さらに言えば、例えば穀物なら農薬汚染の問題もあるし、魚は生体濃縮によって重金属汚染の影響を受けやすいと言われていたりもします。
そういう意味でもどれか一つのカテゴリーの食品だけを食べ続けることにはリスクがあると言えるでしょう。
ところで、タンパク質に関しては間違った情報も結構流れているように感じます。
インターネットやテレビ番組を見渡してみても、タンパク質であるアルブミンをアミノ酸の一つであるかのように紹介されていたり、魚ばかり食べているとタンパク質が不足するかのような表現を見かけることがありました。
テレビ番組を制作するスタッフやネット上の記事を書いているライターさんの中には、あまり栄養学の知識がない方いるので、ちょっとした誤解が成果物に反映されてしまうこともあります。
そういう意味では、我々情報を受け取る側にも最低限の知識が必要かもしれません。
もちろんこのサイトも識者ではなく単なるオタクが書いているわけですから、油断は禁物ということです(笑)。
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