大豆帝国日本

先日、ある日本料理屋で定食料理のメニューを見ていたら、その内容(献立?)が以下の様な感じでした。

・ごはん
・味噌汁
・納豆
・豆腐
・焼き魚
・野菜の小鉢(お浸しみたいなやつ)

和食の定食

なかなか美味しそうなメニューだと思うんですが、よく考えたらこれら6つのうちの味噌汁の味噌、納豆、豆腐という実に3つが大豆を加工して作られた食品ということになります。

当然、小鉢の味付けには醤油も使われていることでしょう。

こんな風に、日本食において大豆の支配率はかなり高いと言えます。

極端に言えばごはん(白米)と大豆だけでもそれなりに食事としてのメニューが成り立ちそうなくらいですからね。

実際のところ、もっと貧しかった頃の食生活ならメインの魚はなかなか手に入らない場合も多かったんではないかと思います。

それでもごはんと納豆、豆腐、味噌汁、そして多少の野菜があれば、栄養的にはかなり恵まれているといえるでしょう。

大豆は栄養価に優れた食品で、特にタンパク質を多く含む事から「畑のお肉」なんて呼ばれていたりします。

人間が食物から摂らなくてはならない(又は取った方がいい)アミノ酸は9種類ありますが、大豆はそのうちの多くを豊富に含んでいます。

実はメチオニンという種類のアミノ酸がちょっと少なめなのですが、心配はいりません。
一緒に食べる白米の方にはメチオニンがけっこう含まれているからです。

「アミノ酸スコアの合体技」にも書いたように「米+大豆」というのは栄養学的にもとても理にかなった組み合わせなのです。

もしかしたら「米+大豆」というゴールデンコンビが誕生したのには、味や加工のしやすさ以外にも、進化論的な理由があるのかもしれません。

例えばキリンは、
・高いところの葉っぱを食べようとしたから首が伸びた
のではなくて、
・たまたま首の長いキリンが生き残るということが繰り返された
というのが正しい考え方だと言われています。

それと同じように、日本(を含めた東洋の国)では大豆と米を一緒に食べる習慣のある人たちが、その栄養に助けられて繁栄し・・・

それと共に、その人達に愛されていた食習慣も生き残った、みたいな。
まあ、完全に妄想レベルですけどね(笑)。

ちなみに外国人が日本の空港に降り立つと「醤油の香りがする」なんていう話も聞いたことがあります。

管理人は日本の匂いが骨の髄まで染み付いているせいか、たまーに海外旅行に行って帰ってきても全くそんな感覚が無いのですが^^;。

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