摩訶不思議なタンパク質
当サイトではプロテインに関する情報をテーマとしているため、タンパク質に関しては単に「栄養摂取のためのもの」として扱っている記事がほとんどです。
しかし、科学的な視点で見ると、タンパク質化合物は実に変幻自在で摩訶不思議な存在でもあります。
タンパク質がアミノ酸から合成される事については「プロテインが筋肉になるしくみ」あたりにも書きましたが、タンパク質は合成の材料となるアミノ酸の種類やそのつなぎ方によって、全く違う顔を見せてくれます。
例えば、人間の目のレンズに当たる部分は「クリスタリン」という透明なタンパク質で、髪の毛を構成しているは「ケラチン」というタンパク質です。
また、電気的な力で収縮して物理的な力を生み出す「アクチン」や「ミオシン」というタンパク質は、筋肉の中で働いています。
どれも同じようにアミノ酸から合成されているタンパク質ですが、驚くほど性質が違います。
さらに、タンパク質の活躍の場は人体だけには留まりません。
高級な衣類などに使われているシルクも蚕(カイコ)が合成するタンパク質。
クモが巣を作ったり獲物を捕らえたりする伸縮自在の糸もタンパク質で出来ています。
特にクモの巣はその柔軟性と強靭性が注目されていて、放射状(クモの巣状)のネットを作成した場合の強度は、同じ太さの鋼鉄のワイヤーの数倍にもなるそうです。
この性質を応用して、クモの糸と同じ成分で防弾服を作る研究もされているんだとか・・・。
まるで映画「スパイダーマン」の世界ですね。
タンパク質合成の仕組みについては、現代の科学でもまだ解明されていない部分が多いようですが、今後科学が進んでいけば特殊効果のあるプロテインサプリメントなんていう商品も発売されるかもしれません。
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