増量用プロテインってどうなの?という話
当サイトではプロテイン選びの基本として、
「タンパク質含有量の高いプロテインがいいですよ!」
オススメしています。
その理由は、タンパク質補給がプロチテインを飲むことのメインの目的であって、糖質などの栄養は他の食品からも簡単に、しかも安く摂ることができるからです。
糖質の含有量が高いプロテインを買うと、タンパク質以外の栄養に対してもお金を払うことになり、コスト的にも無駄が多くなってしまいます。
それでは、色々なメーカーから発売されている糖質の割合の多いプロテインには購入する価値が無いのでしょうか?
今回はタンパク質含有量の高いプロテインを購入して、(糖質)炭水化物は他の食品から補給する場合と糖質が多めに含まれたプロテインを購入するのでは、どれくらコストに差があるのかを検証してみます。
その上で、状況によってはタンパク質含有量の低いプロテインにも利用価値があるかどうかについて考えてみましょう。
なお、このページではこからはタンパク質の補給をメインとしたプロテインを「高タンパク系プロテイン」逆に糖質が多めに入っていて、増量を目的としたプロテインを「増量系プロテイン」と呼ぶことにします。
それと、増量系プロテインはその名の通り体重を増やしたい人や、プロテインと一緒に他の栄養を補給するのが難しいという人向けの製品です。
そもそもタンパク質の摂取量を増やしたいだけの人には購入する意味がありませんので、その点を踏まえた上で読んでみて読んでみて下さい。
それぞれの成分にかかるコスト
まず、タンパク質含有量の高いプロテインと低いプロテインでは、タンパク質を補給するためのコストにどれくらいの差がでてくるのかについて確認してみましょう。
同じ水準で比較をするために、同じメーカーの同容量、あるいはそれに近いプロテインの中から、高タンパク質系と増量系プロテインをそれぞれピックアップしてみました。
※それぞれの製品の価格は記事執筆時の通販サイトの価格を転載しています
項目\製品名 | ザバス・ウェイトアップ | ザバス・ホエイ100(ココア) | ビーレジェンド・ラガーマン | ビーレジェンド(ナチュラル) |
---|---|---|---|---|
実売価格 | 3780円 | 4125円 | 4980円 | 2600円 |
容量 | 1260g | 1050g | 1000g | 1000g |
タンパク質 含有量 | 19% | 71% | 55% | 75% |
糖質 含有量 | 69% | 14% | 33% | 11% |
タンパク質 1gの価格 | 15.75円 | 5.5円 | 9.13円 | 3.47円 |
糖質 1gの価格 | 4.38円 | 28.45円 | 14.9円 | 22.75円 |
製品ごとの容量や成分の比率が違うので、それぞれの製品について「タンパク質1gあたりの価格」と「糖質1gあたりの価格」を計算してみたのが次の表です。
見ての通り、増量系プロテインは糖質が多めに含まれているために、タンパク質1gあたりの値段に換算した数値はかなり割高になっています。
また、やや無理やりな考え方ではありますが、糖質のためにそれぞれの製品を買っていると仮定した場合、増量系プロテインでは大体1gあたり5円から15円のお金を払っている計算になります。
糖質にかかるコストの相場
次に、一般的に糖質にかかるコストはどれくらいなのかを見てみましょう。
最も純粋な糖質といえば砂糖になると思いますが、1kgの袋入りの砂糖の価格は大体700くらいのようです。
つまり、糖質1gあたりの値段にすると0.7円になります。
また、糖質がほとんどを占めるスポーツドリンク(粉末)の例で言うと、大体1袋の容量が40g程度で、一袋の値段は80円から100円くらい。
糖質1gあたりの値段にすると2円ちょっとということになります。
この数値を見る限り、少なくともコストの面で言えば、タンパク質と一緒に糖質を摂りたいのとしても、高タンパク系プロテインを購入して自分で糖質を添加したほうがお得です。
参考記事:「ウェイトアッププロテインを作る」
そこで今度は、ウェイトアップ系プロテインの代わりに高タンパク質系プロテインを購入し、足りない分の糖質を後から加えた場合のコストを計算してみました。
糖質を加える前の両方のタンパク質の量が同じになるようにして、そこに加える糖質の値段も計算すれば、両方の栄養素の量がほぼ同じになるので比較しやすいと思います。
ちなみに加える糖質の値段は、1gあたり2円で計算しています。
項目\製品名 | ザバス・ウェイトアップ | ザバス・ホエイ100(ココア) | ビーレジェンド・ラガーマン | ビーレジェンド(ナチュラル) |
---|---|---|---|---|
実売(調整)価格 | 3780円 | 1729円 (糖質添加後) | 4980円 | 2017円 (糖質添加後) |
総タンパク質量 | 240g | 240g | 546g | 546g |
不足糖質量 | - | 818g | - | 251g |
添加糖質価格(2円/g) | - | 409円 | - | 126円 |
すると、結果は以下の通り。
つまり、自分で糖質を添加する手間を惜しまなければ、高タンパク質系プロテインを選ぶことで、だいたい半額から6割引くらいのコストで栄養補給が可能になるわけです。
便利さを取るかコストを取るか
ラガーマンプロテインのような製品ではビタミンなども添加されていますが、ビタミンやミネラルに関しては他のサプリメントで補給したほうが割安でしょう。
ただし、プロテインは利便性のために飲むものでもあります。
リッチな人の場合は、そもそもコストの問題など二の次で、とにかく便利さを追求したいという事もあるかもしれません。
以上のことから、
・コストを少しでも考えるなら、迷わずに高タンパクプロテインを購入すべき
・便利なら倍以上のお金を払ってもへっちゃら、という人なら増量系プロテインもアリ
というのが、当サイトの結論になります。
(管理人へのご連絡は不要です)