バナナの色の変化と栄養価の違い

プロテインを飲む時に、果物など他の食べ物を一緒に食べるという人もけっこういると思います。

筋肉の材料になる栄養素といえばご存知の通りタンパク質。

しかし、筋肉を付けるにはタンパク質だけでなく、糖質やビタミンなどの栄養素も必要になってくるからです。

統計によると、運動をする人の栄養補給用食品として特に人気のあるのがバナナなんだそうですが、実はこのバナナ、熟して色が変わっていくに従って栄養の成分が変化するのです。

青みがかったバナナ

緑がかったバナナ

まだ完全に熟し切っていない青みがかったバナナには、難消化性デンプンという物質が多く含まれています。

難消化性デンプンというのはその名の通り「消化されにくいデンプン」ということで、この物質が多く含まれていると消化の速度がゆっくりになり、腹持ちが良いというメリットがあります。

青みがかったバナナはある程度の硬さと歯ごたえがあるので、食べている時に満腹感を感じやすく、そういう意味でもダイエット時に適した食品だと言えるでしょう。

また、この時期のバナナは腸にまで栄養が届きやすいので整腸効果が高く、便秘防止にも良いと言われています。

黄色いバナナ

黄色いバナナ

バナナは熟して黄色くなると、ビタミンB群などの含有量が増えます。

ビタミンBは、タンパク質の吸収にも関わっているので、筋肉の事を第一に考えるのなら、ある程度熟して黄色くなったバナナを食べたほうがいいということになるでしょう。

また、疲労回復や美肌効果などを狙う場合も、熟して黄色くなったバナナを食べるべきだと考えられます。

さらに言うと、運動の前や直後に栄養源としてバナナを食べる場合も、熟して柔らかくなったバナナのほうがスムーズに体に吸収されます。

茶色がかったバナナ

茶色いバナナ

「シュガースポット」と呼ばれる茶色い斑点が表面に増えてきて、やや茶色くなったバナナは、酸味が少なくなり、糖度が高くなっています。

この段階のバナナはさらに体に吸収されやすくなるだけでなく、リン脂質という物質の量も増えます。

ちなみにリン脂質というのは人間の細胞の外壁(細胞膜)を作っている物質の一つで、これを十分に摂ると免疫力を高める効果が期待できるそうです。

こんな風に同じ同じ食品であっても、タイミングによって栄養成分が変わるというのは面白いですよね。

ちなみに管理人は栄養成分がどう変わろうと、絶対に酸味のある青みがかったバナナが一番美味しいと思っているので、熟さないうちにさっさと食べてしまいます(笑)。

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