老化の原因になるタンパク質とは?

プロテインマニアにとってタンパク質とは「人間の体の材料になる物質」に他ならないと思います。

そして一般的にも「高タンパク低カロリー」は健康な食事の条件として定着しているくらいですから、その重要性は広く認められていると言えるでしょう。

しかし、タンパク質の中にも「異常プリオン」のように人間に対して悪さをするヤツもいるので油断は禁物です。

今回はそんな危険なタンパク質の一つとして「AGE」という物質について紹介しましょう。

AGEはプリオンよりもさらに身近な存在で、日常生活の中で関わる機会も多いと思うので、ぜひその危険性について知っておいてください。

AGEってなに?

「人はなぜ老化するのか?」

このことに関する研究は年々進んできていて、それによって色々な要因が発見されてきています。

例えば活性酸素によって組織が傷つくとか、遺伝子の中に「回数券」のようなもの(テロメアと呼ばれる)があって、それが無くなると分裂して新しい細胞を作れなくなるとか、そういうものが続々と発見されてきているわけです。

そして近年注目を集めているのが「AGE」という、タンパク質から生まれる物質。

AGEというのは、Advanced Glycation End Products の略で、日本語での表記は「終末糖化産物」というものになっています。

「糖化」というのは物質が糖分とくっつくことなので、要するに「タンパク質が糖とくっついて、最後にできるモノ」的な意味ですね。

AGEは強い毒性を持つので、これが蓄積すると体のあらゆる組織が老化します。

老化の原因になるAGE

血管に作用すれば心筋梗塞になりやすくなるし、肌に影響すればシミやシワが増えるし、骨に影響すれば骨粗しょう症の原因になったりするわけです。

なぜ、体内にAGEがたまるのか

AGEが人間の体に蓄積されるのには、2つの原因があります。

1つ目は「食べ物から入ってくる」こと。
そしてもう一つは「体内で作られる」ことです。

AGEはタンパク質と糖分を一緒に加熱することで生まれるので、例えば肉を高い温度で焼いたり油で揚げたりすると、食品の中のAGE量が増えます。

そしてそれを食べると、、AGEが体内に取り込まれるということです。

だから、例えば同じ鶏肉でも、煮て調理すればAGEは非常に低いのですが、焼いて焦げ目を付けたり、唐揚げにしたりするとAGEが激増します。

食品の調理法とAGE

そしてもう一つの体内で作られる方に関しては、血糖値が重要な要素になってきます。

AGEはタンパク質と糖分が結びついてできる物質。

だから血糖値が高い状態が続くと、人間の体内のタンパク質とその血糖が結びついてAGEが増加するのです。

ちなみに糖尿病の人は血糖値が慢性的に高いため、寿命が10年から15年短くなるというデータもあります。

老化の原因にならないタンパク質摂取

これらのことを考えると、ダイエットをしていない人でも血糖値を一気に上げるような食べ物、食べ方は避けるべきでしょう。

また、食品からタンパク質を摂る場合には、AGEを増やさない方法で調理されたものを選んだほうがいいでしょう。

つまりアンチエイジンを狙うなら、焦げ目が付くような高温で焼かれたものや揚げ物より、茹でて調理したものや加熱されていないものを選ぶべきということです。

もちろん、サプリメントのプロテインもAGEを摂取せずにタンパク質を補給するのに最適な方法の一つと言えるでしょう^^。

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