
色々な動物の乳成分
「乳」という字のつく食品の中で、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、やっぱり牛乳でしょう。
いやむしろ、チーズやアイスクリームなどとして加工したものを除けば、ほぼそのままの状態で「乳」を飲むのは恐らく牛乳くらいです。
もちろん、多くの人は母親の母乳を飲んで育っているとは思いますが、さすがに「大人になってからも人乳を飲んだ事がある」という人はあまりいないでしょう。
さて、この母乳ですが、動物によって栄養成分の比率はかなり異なっていいます。
代表的な牛乳の場合、タンパク質も脂質(脂肪分)も大体3%程度。
よく「3.6牛乳」なんて書いてある数字は、脂質の量を表したものです。
で、人乳はどうなのかというと、タンパク質も脂質も1%台と低い数値。
ただし糖質は牛乳の1.5倍くらい含まれています。
あくまでも推測ですが、糖質というのは脳が働くために必要な栄養素ですから、人間の赤ちゃんは筋肉や脂肪を増やして体を大きくするよりも、知能の成長を優先しているのかもしれません。
必要性という意味で考えると面白いのが、ものすごく寒い地域にすむ生き物の母乳です。
氷の上で暮らすアザラシやホッキョクグマなどの母乳は、寒さに耐える体脂肪を子供に与えるために、なんと脂質が40~50%もあります。これはもう濃厚というよりも、「半分アブラ」の世界です(笑)。
(こんな濃~いミルクでお菓子を作ったら美味しいのかな?と思いきや、某テレビ番組でアザラシ乳のソフトクリームを作ってみたところ、とてもサカナ臭いものになってしまったとか^^;)
プロテインマニアとしては高タンパクな乳があれば嬉しい・・・というところで探ってみたところ、特に高タンパクなのがウサギ(13~14%)やラット(12~13%)、そしてネコ(9%)でした。
でも、残念ながら高タンパクの母乳は脂肪もたくさん含んでいるようなので、高タンパク低カロリーのミルクを飲むには、やっぱり人工的な成分調整乳が最適ということになりそうです。
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