人間由来プロテイン?
言うまでもないことですが、人類の科学力は日々進歩しています。
食品加工の技術に関しても同様で、その結果として我々は今まで市場に無かったものを手に入れることができるわけです。
プロテインにしても、お店の棚のほとんどを大豆プロテインが占めていたのは昔の話。
今ではホエイプロテインが主流になり、さらにお米由来のプロテイン、牛肉由来のプロテインなど、色々なタイプが買えるようになってきました。
しかし、何を原料にしたところで所詮、その栄養になっているのは特定の動物や植物。
100%人間の体が必要としているものを満たしているわけではないので、余計な成分を取り除いたり、別の栄養素を加えて成分を調整する必要があります。
では、もしも人間の体に最も適した成分を持つ栄養源を追求するとしたら、それはどんなものになるでしょうか?
たぶん、その答えは人間そのものになるはずです。
とは言っても、どこかのホラー映画のように、死んだ人間を原料にして食料を作れるはずがありません。
法的、技術的な話は別にしても、そんなもの誰も食べたがらないですからね。
母乳を原料にするとしても、人間の女性が作れるミルクの量は、牛にはとても及びませんし、それを提供してくれる人を確保するのも難しそうです。
しかし、遺伝子工学の技術が進み、人工肉なども作られ始めている事を考えると、そのうち人間に近い成分・性質を持つタンパク質が合成できるようになる時代もやってくるでしょう。
人間の、人間による人間のための栄養素。
これなら「牛乳は牛の赤ちゃん用だから人間が飲むのは体に悪い!」とワケの分からないことを主張する人たちも認めてくれるはずです(笑)。
でも、スーパーに人間由来の牛乳やチーズなんかが並んだとして、今流行りの産地表示ラベルみたいに、
「この人乳ミルクは私が作りました^^」
という表示がしてあったら、ちょっと誤解してしまう人もいるかもしれませんが・・・。
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